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2006年9月10日 (日)

たいまつの火とほろ苦い想い出

Martha's Vineyardを後にした我々は、その日の宿泊地、ロードアイランド州プロビデンス(Providence)へ。

本当はニューポート(Newport)に泊まりたかったのですが、ホテルはどこもいっぱいでした。

ちなみにプロビデンスはロードアイランド州の州都。まあ、都会ですね。観光地ではないですが、ニューポートから近いのと、この日たまたまウォーターファイヤーというイベントをやっているというので、どんなものだか見てみようということに。

ところがどっこい、都会には危険がいっぱいです。ホテルの前に到着して、ボーイさんに促されるがまま車を降り(車はボーイさんによって駐車場まで持って行かれます。valet parkingというこのシステム、日本ではあまり普及してませんが欧米ではごく普通のサービス)、ホテルのエントランスに向け歩いていたところ、、、

小銭(change)持ってないかい?

ヒスパニック系のおばちゃんに尋ねられました。私は4人の最後尾。みんなはおばちゃんに気づいてなかったか無視したのか。でも私はご丁寧に「No」と首を横に振ったのです。そしたらおばちゃん、

なんで小銭持ってないんだ!!!

といきなり私の頭を平手打ちしました。

もろにヒットして、痛いのなんのって!
怒る前に「あ、やばいおばさんだ、逃げなきゃ!」という気持ちが強く、何も抵抗せずその場を立ち去りました。そうしたら、ちょっと前の方に停まってた車の中から、黒人のおじさんが

警察を呼べ!!!

と誰かに向かって叫んでいます。うーん、一体ここはどんな町なんだ、と恐怖におびえながらホテルに入った私達。ここで私はさっきのおばちゃんの一件を3人に伝えました。

えー、大丈夫?

みんな全く気づいてなかったみたいです。ホテル客の車でごった返していたし、ほんとに一瞬の出来事だったのでしょうがないですよね。私も痛かったしショックでしたが、ちょっとおかしい人なのだろうし、私も無視せず反応してしまった落ち度はあるな、と努めて早く水に流そうとしていた矢先。。。

チェックインをしている私達のところに、さっきの黒人のおじさんがやって来るではありませんか!

え、まだ何かトラブルが!?

身構えていたところ、おじさんはフロントのお兄さんに向かって、

さっきこの女性(私のこと)がホテルの前でcrazyなおばさんに殴られたんだ。あのおばさんはずっと一人で歌ったりしながら徘徊してた。如何にも危ないおばさんだ。セキュリティを呼んでしかるべき対応をとるべきだ。ああしかし、これは人種差別だし侮辱だ。許せない!

とまくしたてました。また、私にも

殴られてそのままにしててはああいうのを助長させるだけだ。ちゃんと警察に言うとかして対応を取らないといけないよ。

と言ってくれて。人種差別の下りはどうかな?と思ったのですが、とにかく私のために、そしてみんなのために、わざわざ時間をさいてアピールしに来てくれたのです。

そういうおじさんの言葉を聞いているうちに、堰を切ったように私の両目から涙が溢れて来ました。

フロントのお兄さんもすぐさまセキュリティを呼んでくれて。
5秒後に現れた山のように大きなセキュリティのおじさんに「一緒に行ってどのおばさんか確認してもらえますか?」と聞かれたのですが、ちょっとそんな気にはなれなくて、、、ごめんなさいと遠慮してしまった私は弱虫ですかね。

でも、理不尽なことは理不尽だと、ちゃんと声を上げ行動を起こしてくれる人がいるんだ。そう思えただけで、本当に感動したし、また自分の行動をもよくよく顧みることができた、いろんな意味でショッキングな出来事でした。おじさんに感謝、そして自分に反省。

ちなみにお義姉さんもF氏も、過去にそれぞれバンクーバー、日本で通りすがりに殴られたことがあるそうです。どうか今後はそういうことがありませんように。

てことで私が勝手に考えた「殴られ防止」対策は・・・

怪しい人にはなるべく近寄らない。話しかけられても無視する。
いくら衆人環視の状況下でも、隙を見せないよう気を抜かず行動する(できれば複数人固まって)。
もし理不尽な言動をされた場合は、警察やセキュリティなどしかるべきところにアピールする(自分だけで行動するのはやはり危険だと思うので控えるべき)。

皆さんも、どうかどうか気をつけて下さいね。

気を取り直して、夜は4人でウォーターファイヤーを見に行きました。
ダウンタウンの運河にたいまつを浮かべて、それを見るだけのイベントなのですが、すごい人出。ジャズコンサートやダンスパーティーもやってて街を挙げて盛り上がっていました。
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私にはちょっぴりたいまつの火が滲んで見えましたかね。
こんなほろ苦い想い出も、また旅の1ページ。これまた忘れられない夜になりました。

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コメント

大変だったねー。小銭を断って、まさか殴られるなんて予想もできないよね。殴られ防止対策、勉強になったよ。私も気をつけるね。それにしても怪我をしなくて本当によかったね・・。

投稿: A | 2006年9月11日 (月) 12時22分

Aちゃん、優しいお言葉どうもありがとう!

New Havenでもchangeないかって訊いて来る人は結構いるけど、今まで何ともなかったので油断してました。同僚に話しても「それはしょうがないよね」って。非力な女性や子供(である私達)は、どうやって防御するかをまず第一に考えないといけないなって、身にしみて実感しました。

あと、今思いついたんだけど、サングラスをかけるのも効果あるかもね。視線を合わさずに済むし、ちょっとは怖く見えるかも?

Aちゃんもどうか気を付けてね。

投稿: 飼い主Y | 2006年9月12日 (火) 09時50分

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